永遠プレッシャー

このブログは、おはようございますから深夜3時のおはようございますまで くらしに夢をひろげる むしょくレーシングの提供でお送り致します。


今回は株式会社図研協賛レース日本ダービーに関するブログです。
最近、データが当てはまらないってことが多いような気もしますが、意外とデータを狭めすぎない程度に扱えば良いのだと思うのですよね。
例えば、桜花賞のブログ。
伝わらないもどかしさが イヤね - ニート向上委員会(仮)

内容としては、桜花賞の1人気×前走の上がり順位で見てみると危険になる、そして父ディープが~っていうデータは役にたったと思います。
1人気[2.9倍]ダノンファンタジーは4着でした。ちなみにオークスも結果としては5着でしたね。

そんなオークスは筋肉質ではなくて薄めっていうのかな、ダノンファンタジーがデータどうこうの話は置いておいて筋肉質でパワー型なんだけども勝ったラヴズオンリーユーやカレンブーケドールに筋肉もりっもりではない見映えなんですよね。
フェアリーポルカとか色々事情があって返し馬から付きっきりのシゲルさんとかはむきむきですし、距離って言うのもありましたが向かなかったのではと思いました。


ではダービーのデータとして何が良いのか。
金子真人オーナーが4勝しているとか、武豊Jがダービー5勝とか。
そもそもG1でT1600~だと去年の宝塚記念からずっとNFが勝ち続けていて、今年のG1は大阪杯アルアインから平地G1はずっと生産者ノーザンファームが勝っているんですよね。
じゃあNF生産馬を狙おう!ってなりますよね。
ちなみにNF生産馬は
・アドマイヤジャスタ
・クラージュゲリエ
・サトノルークス
・サートゥルナーリア
・ダノンチェイサー
・ランフォザローゼス
・リオンリオン
・ヴェロックス

これだけでも複勝を買えば最低限当たりそう。
じゃあここらで終わり!



っていうのはなしにして肝心なのは次。
今回もTARGETを用いて1986年度から(それ以降のデータは無理みたいなんで)のデータを載せていきます。
ちなみに昨年度もダービーに関する予想ブログを書いています。それと照らし合わせて考えてみるとも悪くないと思います。
チャンスの順番 - ニート向上委員会(仮)

書いている内容は今年も似ていると思いますがその辺は大目に見て下さい。


日本ダービーの勝ち馬を探す予想は簡単で2000年に入ってからの傾向としては
「重賞を勝っているのか勝っていないか」
これに限ります
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重賞を勝っていないが故に消せる馬は
・アドマイヤジャスタ
・サトノルークス
・シュヴァルツリーゼ
・タガノディアマンテ
・ナイママ
マイネルサーパス
・ランフォザローゼス
・ロジャーバローズ
・ヴィント
・ヴェロックス


ちなみに重賞を勝たずにダービーを勝った幸運の持ち主は1989年ウィナーズサークル(平成元年でしたが唯一の芦毛のダービー馬でしたし芝は未勝利、茨城産のダービー初制覇)1996年フサイチコンコルド(体質に問題があり2戦2勝で挑む、キャリア3戦のダービー制覇は1943年のクリフジ以来53年ぶりのよう)。


これで特別登録のある馬25頭の中から9頭だけになりました。
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ちなみにヴェロックスは厩舎の距離実績の点で昨年度から危険と言ってますしこのブログで何回も書いていますが今回も取りあげておきます。
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開業から先週までに中内田厩舎が出走してきた距離が2200M~の成績。
5勝中の4つは障害競走、1つ勝った馬は未勝利で距離が2200M。最近ではジェシーが2400Mで3着とか勝てていない。
オークスのダノンファンタジーは5着でしたね。

ヴェロックスだけではありませんが重賞を勝っていない馬などでもう1つ。
ダービーを勝つ前提で書くとするとここまでのキャリアがどうか。
2000年から調べてみましたがキャリアが多くても重賞を勝っていれば馬券内になれるのです。
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キャリア7戦目~でダービーを制覇した馬はワンアンドオンリーオルフェーヴルディープスカイメイショウサムソンタニノギムレット
どの重賞を勝ったのか分からなければ上の表にどこを勝ったのは載っているのでそれを見ていただけたら。
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過去5年で見るとワンアンドオンリーが唯一の勝ち馬ですし、キャリア6戦目以降だと急に成績が悪くなっています。
過去5年間でキャリアが6戦目以降で馬券内になったのは、キャリア6戦ディーマジェスティ(16年皐月と共同通信、取消を除き連対100%)、同じくキャリア6戦イスラボニータ(14年皐月共同13年東スポ杯、連対率100%)、キャリア7戦マイネルフラスト(14年毎日杯、連対率50%超えずも7戦3勝でダービーへ)、キャリア9戦サトノラーゼン(15年京都新聞杯、連対率50%超え)

キャリアが多いけども重賞で2.3着とそれなりに戦えている(今回ではアドマイヤジャスタ、ヴェロックス、タガノディアマンテ、ナイママ)っていうのだけですと怪しさが見え隠れしていると思いますよ。


ダービー前までに重賞を勝ったことのある馬
・エメラルファイト スプリングS
・クラージュゲリエ 京都2歳S
・サートゥルナーリア 皐月賞など
・ダノンキングリー 共同通信杯
・ニシノデイジー 東スポ杯など
・メイショウテンゲン 弥生賞
・リオンリオン 青葉賞
・レッドジェニアル 京都新聞杯

重賞を勝ったことのある8頭の中で生産がNFなのは
・クラージュゲリエ
・サートゥルナーリア
・リオンリオン
の3頭。
ノーザン方面の外厩を使っているのならダノンキングリーも追加になるのですが。
3頭は話題の乗り替わりになっていますが、ダノンキングリーの場合は産まれた場所は三嶋牧場さんかもしれませんが、そこで生産から後期育成までをしているのではなくて途中でノーザンに移行している点で考えると意外と重要になっているのかも。
関係者をdisっている訳ではありませんが、母マイグッドネスの産駒がNFが育成するか吉澤さん育成するのかの点については上の産駒を見れば分かるのかも知れません。


乗り替わりのデータに関しては自分が産まれる前まで調べても継続騎乗に限るようです。
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86年までの結果を振り返っても、乗り替わった馬は[0-9-9-165/183]と2~3着はあっても33年間で一度も勝てず。85年度のシリウスシンボリ岡部幸雄騎手から加藤和宏騎手へ乗り替わり勝利した事例はありますが、wikiを見る限りだと岡部騎手とコンビを組む前の主戦が加藤和騎手でしたし関係者のいざこざ等あったので実質リターン。ちなみに当時はOPだった東スポ杯を勝っているので重賞を勝っているに分類されていると思いますよ。
新年号の令和に変わったんだし乗り替わりでもOKの時代になるのかは不明ですが、やっぱり乗り替わりを本命にするのは辞めておこうっていう考えもあると思います。
乗り替わりに付け加えるなら青葉賞の勝ち馬からダービー制覇とかも考えてみるのも悪くないと思います。


番外編
血統から見て気になるの。
昨年エポカドーロ2着、16年マイスタイル4着とフォーティナイナー×先行馬が掲示板に絡む例もある点。
今年はマイネルサーパスが該当していますがどうでしょうか。


最後に「重賞を勝っていて複勝率50%×ダービーを勝っていない陣営×継続騎乗」まとめ
エメラルファイト 相沢せんせ、石川J、高橋オーナー(東京馬主協会所属)、生産者さん
ダノンキングリー 戸崎J、馬主ダノンさん、生産者さん
ニシノデイジー 高木登せんせ、勝浦J、西山オーナー(東京馬主協会所属)、生産者さん

そろそろこの人がダービーを勝ってほしいな~ダービー勝たないといけないよな~って感じで当日は馬券を買うのも悪くないと思いますよ。


まとめです。
・2000年になってからの東京優駿日本ダービーは重賞を勝ったことの馬が必ず勝っている。
・重賞を勝たずにダービーを勝った例は1989年ウィナーズサークル(皐月賞2着ですが昨年のブログより新馬の4着を除くと連対率は100%でした)1996年フサイチコンコルド(2戦2勝でOPからダービーへ)と連対率が関わるのでは。
・個人的に、乗り替わりの件に関しては皆さんの予想に任せます。競馬は人がいて馬がいる。人が居ないと競馬は成り立たないし、人生も成り立たない。「今は今が」ってその時は良くてもその後がダメなら某所みたいに勝てなくなってしまう。昔なんかもう捨ててもいいんだよね、今だけ良ければとかも同じ。今からでも遅くないと思うのでダービーの馬柱をきっかけでもいいと思うので少しずつ未来を考えていかないと。


久々にブログを書いたけれども伝わってくれたらいいのだけどね。
まぁ、こんなもんでしょう。無職なりにはやってます。

タイトル未定-インタビュー

特集です。無職で借金を抱えているのに競馬をするギャンブル中毒者の1日に密着しました。


無職、それは職に就いていないことをいう。
そんな無職でしかも借金まであるのに毎日競馬をするとはどういったことなのか。
私たちは無職コンサルタントとして北海道内で活動しているCさん(21)を取材しました。

Cさんは今日も競馬の予想で必死だ。
家にはテレビが無く家具も少ない。パソコンと小さな照明のみが照らされている。

・競馬にはまったのはいつ頃からでしょうか?
「気づいたときからかな。当時は馬を見るのが好きだったんだけどね、気づいたら馬券を買っていたんだよ」

・気づいた時とはいつごろでしょうか?
「私は不登校で中学なんてほぼ行ってませんし、実質最終学歴は小学校みたいなもんだからね、まぁそんな時期からだよ。あっ、これ内緒の話だけどね(笑)」

・借金があるのに競馬をしているとの事ですがそれは事実でしょうか?
「そうだね、(タンスの中から紙を取りだし)3桁万円(モザイクあり)はありますね。気づいたら増えてしまって。でもね、毎週金曜日になると出馬表を開いて、またやろうってなるのだよ。このままじゃいけないぞって、必死でね」

・自己破産は考えたりしない?
「自己破産をしたらもう何もかもダメになる。そして夢が叶わないでしょ。夢を叶えるためにおれは生きてるんだよね。」

・両親はどうおっしゃるのか?
「16回目の俺の誕生日の日に態々両親が離婚をしてくれてね、それ以来だけど今は母と弟が一緒に住んでいる以外は離れ離れって事しか分からない。時々母のおばあちゃんの家に行くけども本当にそれくらい。18歳の時から母とは会ってないし、父と弟に関してはそれっきり一切会ってないよ。それに今借金をしていることなんて家族だと知らないと思うな。」

・そんな複雑な関係だったのですね。それでは無職コンサルタントとは一体どのような活動を?
「別に対した活動はしていないんだよね(笑)。インターネット上のハンドルネームがあるのに「無職、無職」って周りがうるさいからそう勝手に付けられただけだよ。おれは個人事業主だと思って活動しているんだけどね(笑)」


そう言って深夜の24時頃から競馬の予想を開始するCさん。
最近の悩み事はと聞かれると
「知人の推しメン(注2)で伊藤理々杏ちゃん(注3)っていうコがいるのだけどね、そのコがどうも男の娘っていうもんだからDMMのサンプルで、男の娘やニューハーフの動画を見ていたらね、ケツが切れちゃってさ(笑)しかもこれが2回同じ事をして2回目なんだよ(笑)」

「小倉のダート1700mがアツイんだよ。たぶん10倍以上付くのですけど、いやもっとつくかもしれない。ついに借金が全額返済出来る日が来たなと思うと心がぴょんぴょんするよね。」

そういって黙々とデータを参照していく。だが、次第に顔が険しくなる。
JRAのサイトで見てもオッズが付かない。何故だ。なんでだ。」

たった10倍を当てただけでは借金など簡単に返済出来ない。それが現実なのだ。
そしてこの時、時計の時刻は4時を回っていた。


翌朝。Cさんが起きたのは8時。睡眠時間は3時間足らずだ。
朝起きたらまずはオッズの確認。相変わらず顔の表情が強張ったまま。
「厳しい。これは厳しいよ。」とポツリ。

早速日曜日の小倉1.2Rで的中するもその先が続かない。
「最近はこういったのが多いので当たるだけでも嬉しいですね。当たらない要因は馬を見る目が腐っているのかな。そろそろ脳外科と眼科へ行く費用が欲しいよ(笑)。それと次に向けて馬券のフォームを考えていかないとね。あとはオッズが予想以上に付かないのはこんなことがあっていいのかと思いますね。はたまた陰謀説なのか...がっかりしている。」

長々と世の中の不満を並び立て最後に
「何が東京オリンピックだ、おい小池。目標を失ったらワンアンドオンリー(注3)してしまうんだから、分かったか。あとそして全部、採用しない企業が悪い。日本人は低賃金で長く働き過ぎ。それは厚生労働大臣のせいだ」と時の権力者のせいにしてしめた。
いつだって、自分の落ち度を認めようとせず誰かの責任にして生きる。これが無職のスタイルなのか。
このような働かない若者が老齢を迎えるようになったとき、社会がどうなるかを思うと寒気が走った。

(テロップで)○○○放送 社会部 △△△がお送りしました



(注1)知人の推しメン。@buenavista9141の事。ロリコンの巨乳が好き。
(注2)伊藤理々杏。男の娘疑惑なので、水着を着ると股間の辺りがよりもっこりとしているらしい。
(注3)ワンアンドオンリー。嫌いな馬でもアンチでも無い。近年のダービー馬に見られるダービーという目標を達成したら燃え尽き症候群により翌年から成績が急降下してしまう。

チャンスの順番

先日、ダービー馬のスペシャルウィークが亡くなった。
あの当時の鞍上は若き天才ジョッキーの武豊。緊張のあまりムチを落としたのもわからない事もない。
ちなみにそのレースで5人気で現角田師が乗っていた馬は故叔父の生産馬。生産者になれば生涯に1回はダービーに出たいな、出れたら良いと日々努力しているに違いない。

G1を勝てない人だって多くいる。
そう日本ダービーの本命ブラストワンピースの厩舎である大竹正博調教師だってそう。
獣医師の免許を取得しているが、調教師としては散々Twiや掲示板などで叩かれている。だって大竹厩舎じゃなくてノーザンファーム天栄厩舎の美浦所属なんだから。まぁ実際美浦だけじゃなく栗東にもいるのだけど...
ルージュバックオークス2着の反省を生かすかと思いきや最終調整は騎手に丸投げ。自信のない証拠なんですかね。

別に競馬は1着が全てではない。最低でも2着になってくれ。
近年ダービーを勝つのに必要なことは芝の重賞制覇と芝で連対率50%超えが絶対条件
当然ながらこの馬はビンゴ。


以下TARGET使って成績を出しました。
大竹師のG1の成績はルージュバックオークス2着の1回だけであとは...
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今季成績はまずまずの方なのかな。
芝でもダートでも勝っているし極端な成績の厩舎よりかマシです。
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大竹厩舎の5人気内の生涯成績。ダービーで1人気はないでしょうが複勝圏内は65.6%もあるんですね。
特別戦になると複勝率が38.6%らしい。
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大竹師の芝ダート2400m~の成績
ダートの方がトータルで見ると成績は良い。
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ちなみに中内田師の2400~の成績
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開業して数年というのもあるのかもしれませんが、ジェシーも1人気3着でしたしこれはちょっと怪しくなってきました。

大竹師×池添騎手の生涯成績
28件あり7勝中4勝が1人気なんですか。1人気ならオール100%らしいですし覚えておいて損はないですね。
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中内田師と川田Jの成績はこちら。複勝率でも50%、さぁどう取りますか。
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最後にハービンジャー産駒の24以上の成績
そろそろ牡のG1を勝ってもよかろうと思いますが。
特別戦なら勝率は10%。平均だと9%。大差ない
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ここからは傾向とか。
今年の3歳クラシック上位馬の父
桜花賞 ロードカナロア オルフェーヴル ルーラーシップ
皐月賞 オルフェーヴル ルーラーシップ スクリーンヒーロー
オークス ロードカナロア ルーラーシップ オルフェーヴル

ディープインパクトは馬券に絡めず。新種牡馬のオルフェとルーラーが必ず絡んでる
ダービーで該当エポカドーロ、サンリヴァル

前走皐月賞以外の馬がダービーで1番人気になって勝ったのは86年以降13年キズナの1頭のみ。
1番人気&中8週以上で勝った馬はないこの条件に当てはまるのはダノンプレミアムとブラストワンピース。
中8週以上の馬が86年以降に1番人気になった事はなく、中8週以上の出走でダービーに出走した馬は20頭で[1-0-0-19]。勝利したのは96年フサイチコンコルド1頭で、それに続くのは03年リンカーンの8着。他18頭が2ケタ着順。

Roberto持ちのディープインパクト産駒はダービーを勝てないというのも...サトノラーゼンディーマジェスティ、アドミラブル
ダノンプレミアムは該当だけども...
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ダービー勝ったことない頭文字→「ケ・ソ・チ・ニ・ヌ・ノ・ヘ・ム・モ・ヤ・ユ・ヨ・リ・ル・ヲ」


最後にこちらも狙うのは如何ですか?

昨年17年度はレイデオロルメール騎手と藤沢和調教師、16年はマカヒキ川田騎手と友道調教師、15年ドゥラメンテ堀調教師、14年ワンアンドオンリー橋口調教師、13年キズナ馬主ノースヒルズと佐々木調教師、12年ディープブリランテ岩田騎手と矢作調教師、11年オルフェーヴル池江泰調教師と池添騎手、10年エイシンフラッシュ内田騎手と藤原英調教師と馬主teamエイシンさん...

重賞制覇と連対率50%超えている馬でダービーを勝っていない騎手or師
ダノン中内田調教師、ゴーフォザサミット蛯名騎手、ブラストワンピース大竹調教師、オウケンムーン北村騎手国枝調教師、エポカドーロ戸崎騎手、グレイル調教師、ステルヴィオ調教師、ジェネラーレウーノ田辺騎手矢野調教師、ワグネリアン福永騎手


平成最後のダービーですし、そろそろこの人ダービー勝つだろうな~っていう人に焦点を向け本命を打つのは如何ですか?

たからづかきねん

これは私がちいさいころ、とある村のおじいさんからきいたおはなしです。



むかし、むかし、あるところに、里見 治(さとみ はじめ)というとばくやの会長をしているおじいさんと、妻の美恵子さんというおばあさんがいました。
ある日、おじいさんは村の中で数十回あるおうまの販売の中でも、1番の大金持ちが集うに販売へ行きました。


その人は今まで、いろいろな販売で何百頭の馬を買ってきました。
だが、大きなレースになると良い結果になることはありませんでした。
ですが数年前おじいさんはとある馬を買ったのです。
その馬の名前はサトノダイヤモンドです。


おじいさんとおばあさんは、それはそれはだいじにサトノダイヤモンドの成長を見守ったのです。
サトノダイヤモンドはだんだん成長するにつれて、あたりまえの子供に比べては、からだも大きいし、力が強くって、レースに出てもの村じゅうで、かなうものはひとりもないくらいでしたが、そのくせ気だてはごくやさしくって、おじいさんとおばあさんによく孝行をしました。

そして去年の菊花賞、馬主をして24年と8カ月の歳月を経て、大きなレースを勝つことが出来たのです。

もうその彼には、日本の3さいで、サトノダイヤモンドほど強いものはないようになりました。サトノダイヤモンド古馬と腕いっぱい、力ちからだめしをしてみたくなりました。

するとそのころ、古馬のレースを走っていたレインボーライン(4歳浅見厩舎)からとある話しを聞いたのです。
古馬を走ると、毎回表彰式で“まつり”を歌う悪い鬼の集団がいる。彼らはとても大金持ちのようだ」

それを聞いたサトノダイヤモンドはおじいさんに
「どうぞ、わたくしにしばらくおひまを下さい。」と言いました。
おじいさんはびっくりして
「どこへいくのだ」と聞くとサトノダイヤモンド
有馬記念で走らせてください」と答えました。
「ほう、それはいさましいことだ。じゃあ行っておいで。」
とおじいさんは言いました。
「まあ、そんな遠方へ行くのでは、さぞおなかがおすきだろう。よしよし、おべんとうをこしらえて上げましょう」
 とおばあさんも言いました。
 
そこで、おじいさんとおばあさんは、お庭のまん中に大きな臼を持ち出して、おじいさんがきねを取ると、おばあさんはこねどりをして、おべんとうのきびだんごをつきはじめました。
きびだんごがうまそうにできあがると、サトノダイヤモンドのしたくもすっかりできました。
サトノダイヤモンドは、きびだんごの袋を帯にかけ、
「ではおじいさん、おばあさん行ってまいります」と言って丁寧に頭を下げました。
「じゃあ立派に鬼を退治してくるといい」とおじいさんは言いました。
「気をつけて、けがをしないようにね」とおばあさんは言いました。
「なあに、大丈夫。日本一のきびだんごを持っているから」とサトノダイヤモンドは言って
「ではごきげんよう」と元気な声をのこして家を出て行きました。


そして、サトノダイヤモンドはきょねんの有馬記念で鬼のキタサンブラックという馬を倒したのです。
ですが、ことしの春の天皇賞では鬼であるキタサンブラックにまけてしまったのです。
サトノダイヤモンドにも苦手があったのです。



サトノダイヤモンド「どうすりゃいいんだ」

京都競馬場で向かえた天皇賞春。
好位追走もキタサンブラックのペースにはついて行けず、3着が精一杯だった。
競馬場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「サトノダイヤモンドに鬼退治は無理だな」の声。
無言で帰り始める関係者の中、去年の菊花賞馬は独り馬房で泣いていた

菊花賞有馬記念で手にした栄冠、喜び、感動。そして何より信頼できるジョッキー・・・
それを今の状態で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」サトノダイヤモンドは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、サトノダイヤモンドははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい芝の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って宝塚記念に向けて練習をしなくちゃな」サトノダイヤモンドは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、サトノダイヤモンドはふと気付いた

「あれ、サトノクラウンがいる...」
ノーザンファームしがらきでサトノダイヤモンドが見たのは、サトノクラウンだった。彼をきびだんごで釣り、自分は凱旋門賞まで休み、練習をすれば凱旋門賞で鬼退治できるんだと。
暫時、唖然としていたサトノダイヤモンドだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・これで凱旋門賞で鬼退治できるんだ!」
ファンの歓声を背に凱旋門賞へ向けて頑張るサトノダイヤモンド、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、栗東で冷たくなっている池江泰寿が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。





サトノダイヤモンドがコースへ向かうと、中から「ヒヒーン」と声をかけながらサトノクラウンが来ました。
サトノダイヤモンドが丁寧にお辞儀をすると
サトノクラウンさん、サトノクラウンさん、どちらへおいでになります」とたずねました。
宝塚記念で走るのだ」
「なら私の分まで替わりに頑張ってください。日本一のきびだんごを上げるので」
と言い、サトノダイヤモンドは帯からきぶだんごを取り出し、サトノクラウンに上げ、
「はい、あげるので宝塚記念頑張ってきてください」
サトノクラウンサトノダイヤモンドから貰った日本一のきぶだんごを食べ、調教を進めて行ったのである。


それから月日が経ち、宝塚記念の当日。
サトノクラウンは鬼であるキタサンブラックに向かって
「お前をせいばいしにきた」
と言いました。
レースでサトノクラウンは鬼に向かって挑みました。
「これでも降参しないのか」とサトノクラウンは鬼であるキタサンブラックの前に立ちはだかり、鬼は前に出ることは出来なかったのです。
キタサンブラックは「降参します、降参します。命だけはお助け下さい。その代わりに1着賞金は上げますので」
こう言って許してもらいました。


こうしてサトノクラウンサトノダイヤモンドの替わりに鬼退治をして、1着になることが出来たのです。


これにはおじいさんも、おばあさんも、鼻がたかくなるほど喜びました。
「えらいぞ、えらいぞ、それこそにっぽんいちだ。」
 とおじいさんは言いいました。
「まあ、まあ、けががなくって、なにより」
 とおばあさんは言いいました。
 サトノクラウンは、その時こう言いました。
「どうだ。宝塚記念はおもしろかったなあ。」
 
ミルコ・デムーロ騎手はうれしそうにほえみながら、ジョジョ立ちをしました。
クリストフ・ルメール騎手は、笑顔で「4コーナーで小牧さん、京都駅に行きました」と話しました。
岩田康誠騎手は、笑わらいながら白い歯はをむき出だにし、くるくると宙返りをしました。
 
空は青々と晴れ上がって、競馬場の周りには桜の花が咲き乱れていました。

めでたしめでたし。





参考文献:楠山正雄 「しげるこんぐ」